時間を見つめなおす
LIVE HACKS! [ライブハックス!] 大橋 悦夫 ゴマブックス 2008-04-22 |
『やりたいことが、沢山あるのに時間がない』
『仕事が山積み過ぎて、脳がフリーズ』
こんな事になってしまっているビジネスパーソンは沢山いると思います。
私もその一人です。
こんな状況を打破したくてタイムマネジメント等の書籍を読んだり、
セミナーに参加してみるのですが、やっぱりダメ orz。どうしたものでしょう。。。
本書は、時間を『畑(=時間畑)』ととらえ、
その畑を耕すことで時間の使い方を考えるというものです。
本書の目的が、
「成果がでるまで続けられる自分」
になることなので、その内容はとても実践的です。
■時間畑
時間畑には『消費者』『生産者』という2つの視点があります。
この2つの視点をもつことで、時間への対峙の仕方が変わります。
【消費者】
会社勤めをしている人は、一定時間を会社に預けています。
預けている時間の運用まで他人任せにしていては、
使う時間のコントロールをすることができません。
ドラッカーの労働者の要件には以下のようにあります。
・「何のために何をするか」という仕事の定義が主体的にできる
・自らを律する規律を持つこと
この要件のように、時間の手綱は自らが握ることが重要です。
【生産者】
時間を生み出すことができる立場の人が対象。
つまり、独立したりして自分で自分の時間をはじめから管理している人です。
この人たちは、いくらでも時間をかけることができる一方、
効率的にこなせは、いくらでも短縮できます。
■優先課題をこなす
『今』自分が何を優先的に行うべきかを決めることが
時間管理をする上では、とても重要です。
本書の中から、そのポイントをいくつか紹介します。
【目的】
自分の目的にフォーカスすることで時間を短縮することができます。
目的を明確にすると自然とそれに関する情報が入ってくるようになります。
とはいっても、タスクをこないしていると目的がぼやけてくることがあります。
そんなときは、『自分との対話』を行うと良い。
5分間でも『自分』向き合うことで、目的が再設定されます。
また、自分との対話の材料として、『マイ・クレド』があります。
『クレド』は企業理念を記載したものとして、採用しているところもありますが、
その個人版です。
自分の『羅針盤』的役割をしてくれるので、目的設定の補助をしてくれます。
【判断】
優先だと思う課題が複数出てきたときの判断ツールとして
重要-緊急マトリクスがあります。
このマトリクスでその課題たちを配置してみて、判断に使います。
※この辺のテクニックはシステム開発の要件定義でも使えます。
お客様の要求の優先順位でこのマトリクスをだして
見ながらヒアリングをすると本当に重要なものが見えてきます
■時間の使い方
時間を効率的に使うためには、気をつけなければいけない
内容がいくつか紹介されています。
その中で、私が「おぉ」と思ったのは、『献立』と『レシピ』です。
これは、仕組み化にも通じるところがあるともいます。
『献立』で流れをつくり、詳細な『レシピ』でこなす。
これをやることで、メールの出し方、会議の仕方、すきま時間の
使い方も変わってきそうです。
■行動
『読んで、わかってやらない』(引用:考具)
この言葉はいつも心にグサっときます。
なぜ、行動に移せないのでしょう。
原因は不安です。
やることに対する不安、やらないことに対する不安、またはその両方。
なんだかよくわからないけど、漠然とした不安が
行動することへのストッパーになってしまうことがあります。
その解消法として、紹介されているのが、分量区切りと時間区切りです。
この効果は「実感」だと私は思います。
「実感」が得られることで、行動の成果を認識できます。
それが次につながるのかと。
不安の解消法としては、GTDも有効かもしれません。
■感想
時間管理ができない自分にかなり嫌気がさしているところでした。
本書で紹介されている実践内容は、『ちょっとしたこと』が多いので、
実践ハードルは低いです。
『自分との対話』を毎日して効率的に物事をこなしていきたいと思います。
■編集後記
フォトリーを始めて、2回目の紹介ですが、ブログで各内容も少し変わりました。
それは、
自分のアンテナに引っかかったものだけ
いうことです。
以前は、Tips的なものや「7つの方法」といったものは
全部MM化したりしてたのですが、それがなくなりました。
いい変化だと思ってます。
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・マインドマップ的読書感想文さん
・創造マラソンさん
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