エリートは決してスペキャラではない
世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか? 戸塚隆将 208 朝日新聞出版 2013-08-07 |
ものすごく仕事ができて、成果を出しているいわゆる「エリート」と
呼ばれる人たちは、何を大事にビジネスをしているのか?
本書はそんな観点を著者の経験からまとめた一冊です。
本書で書かれている内容は、決して難しい事ばかりではなく、
明日(いや、今日)からでも実践できる物が多いです。
例えば、
- 初対面の人の名前は別れるまでに3回呼ぶ
- 「すみません」ではなく、「ありがとう」を使う
- 10分前行動をする
などです。
私自身できていなかったことがたくさんあったので、
基本にかえってやっていきたいと思います。
もちろん、「これは難しいな」と思うこともチャレンジしていきます。
■4つの基本
エリートと呼ばれる人たちが実践している基本を
本書の冒頭で以下のように記載されています。
ゴールドマン、マッキンゼー、ハーバードに共通する
「基本」とは、大きく分けて4つのポイントに整理できます。
- 人との「つながり」を大切にする
- 「自分磨き」を一生継続する
- 「日々の成果出し」に強くこだわる
- 「世界的な視野」を常に意識する
本書の構成はこれら4つのポイントを48項目に整理して、
様々なエピソードを絡めて述べています。
■「自分磨き」を一生継続する
「自分磨き」と書くと、大量にインプットし、大量にアウトプットする、
といったものだけを連想させますが、それだけではなく、健康管理や
服装についても書かれています。
いくつかのトピックスをピックアップします。
<考えるプロセスを徹底する>
得られた情報からどう考えるのか?
このプロセスを徹底的に磨くことが大事です。
マッキンゼー流の「So What?」「Why So?」はそのベースに
あるツールです。
「情報収集➡考える➡結論」という流れを常に実践し、
出た結論に対して、「で、なに?」という問いを投げる。
これを繰り返すことで、考える脳が鍛えられます。
<健康管理>
ものすごく仕事ができても、勤務が不安定だとビジネスパーソンとしては失格です。
定期的な運動や十分な睡眠をとり、健康的な心と体を維持することは
非常に重要な事です。
<服装は没個性>
ビジネスに置いて必要なのは個性ではありません。
お客さまが求めているものをキチンとアウトプットすることが
一番重要です。
服装に関しても個性的なものではなく、清潔感のあるものを
身につけることで、信頼感を得ることができます。
■「日々の成果出し」に強くこだわる
最終的なアウトプットのみを大事にするのではなく、
日々の行いを丁寧にする事が重要です。
例えば、
「作業を受けたら、完成イメージを依頼者と共有する」
「資料は商品と考える」
「報告は聞かれる前にする」
などです。
細かいことの積み重ねがビジネスの経験値や考える脳を
鍛えたりすることができます。
■編集後記
4つの基本のうち、2つに絞って書いてみました。
特に、「日々の成果出し」の部分は目から鱗が多かったです。
自分自身はもちろん、後輩に対しても本書の内容は伝えていきたいです。
コメント
[…] 以前読んだ別の本でも、初対面の人と会ってから別れるまで、 […]