伝え方が9割 2 佐々木 圭一著


伝え方のレシピ


伝え方が9割 2 伝え方が9割 2
佐々木 圭一

ダイヤモンド社 2015-04-24
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いっていることは同じなのに、ある人が言うとよく伝わり、

別の人が言うと全然伝わらない。この違いが「伝え方」です。

 

人にはもともとある心理的な壁や感情的な障壁があります。

この壁をうまく超えることができるのが、「伝え方レシピ」です。

 

本書はコピーライターとして活躍する著者がコミュニケーションの

質を劇的に向上させる「伝え方のレシピ」を紹介した一冊です。

 

ビジネスに適用できる内容も満載ですぐにでも活用できます。

思ったことをすぐにストレートに言ってしまう方にオススメです。

 

■伝え方とは

「伝え方」とは具体的には、以下のようなものです。

 A.「ゴミ捨てきて」

 B.「ゴミ捨てか、お風呂掃除、どっちがいい?」

 

Aはやってほしいことをストレートに伝えたもの。

Bはやってほしいこととそれより面倒くさいと相手が思っている

ことを選択させたもの。

 

このように伝え方には相手の頭の中を考えていうことで、

行動を起こしやすくする効果があります。

 

■「イエス」に変える7つの切り口

頼み事をするときに、「ノー」を「イエス」にする

切り口として本書では7つ紹介されています。

相手の好きなこと 

嫌いなこと回避

選択の自由

認められたい欲

あなた限定

チームワーク化

感謝

 

この中で個人的にヒットだったものを紹介します。

【嫌いなコト回避】

 人は「こうなったらいいな」と思うものと「こうなったらヤダな」と

 思うものがあります。

 このレシピは後者を強調するものです。

 

 本書に掲載されている例は以下のものです。

 展示物に触れてほしくないときの注意書き。

 A.展示物に触らないで

 B.薬品が塗ってあるので、触らないで

 

 デメリッドが強調されると人は行動を躊躇します。

 ビジネスに適用する場合は、「こうあるべきです」と

 一方的に相手に伝えるよりも、「こうなってしまいます」と

 デメリッドを伝える方が効果的かもしれません。

 

 ただ、人には「天国を見たい人」と「地獄をいやがる人」の

 2パターンいるので、この切り口は後者の人向けですので、

 使うときには注意が必要です。

 

【感謝】

 当たり前ですが、人は感謝をされるとうれしいものです。

 一言「ありがとう」と伝えるだけで、受取る側の印象が全然違います。

 

 本書に掲載されている例は以下のものです。

 値切りを求めるお客さまへの販売員の対応。

 A.すみません、値引きはできないんです。

 B.私の真心をプラスさせていただくことで、

  何とかならないでしょうか?ありがとうございます。

 

 「すみません」でなく、「ありがとう」ということで、

 受取る側の気持ちを変えるすばらしい切り口です。

 

■「強いコトバ」を作る8つの技術

心を動かすコトバ、人を動かすコトバを本書では「強いコトバ」と呼んでいます。

「強いコトバ」を作るのに必要な8つの技術が本書で紹介されています。

「サプライズ法」

「ギャップ法」

「赤裸裸法」

「リピート法」

「クライマックス法」

「ナンバー法」

「合体法」

「頂上法」

 

こちらも個人的にヒットしたものをご紹介します。

【ギャップ法】

 ギャップ法とは反対の単語を利用してコトバを強調する方法です。

 伝えたいことの正反対の単語をコトバの前段にもってくることで、

 そのコトバ自体が強くなります。

 「夢だけど、夢じゃなかった」(となりのトトロ)

 「やられたら、やり返す。倍返しだ!」(半沢直樹)

 

 チームの現状を的確に表現し、かつ、モチベーションアップに

 繋がるようなコトバが作れれば、非常にすばらしい事ですね。  

 

【リピート法】

 これは非常に簡単です。

 同じワードを繰り返しコトバの中に登場させる技術です。

 人は接触回数が増えると、感情を伴った記憶として残ります。

 

 以前読んだ別の本でも、初対面の人と会ってから別れるまで、

 最低3回はその人の名前を呼ぶ、という事が書いてありました。

 これもある意味同じ原理ですね。

 

■編集後記

本書を読んで思ったのは、「ビジネスは論理だけでは成り立たない」ということです。

当たり前のことですが、論理的に考えて、それを相手に投げかけても

受取られないことが多々あります。(たとえそれが正しい内容だとしても)

 

それは本書でいう「相手の好きなこと」や「認められたい欲」が

満たされてないからです。

 

対お客さまとのコミュニケーションにしても、マネジメント観点での

コミュニケーションにしても、本書の内容は非常に役に立ちそうです。

 


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