いまの時代に必要な「仲間」を作ろう!
君に友だちはいらない 瀧本 哲史 講談社 2013-11-13 |
SNSが本格的に発展してきたいまの時代、FacebookやTwitterで
多くの人と繋がることができるようになりました。
そこで繋がっている人たちは「友だち」と呼べる人でしょう。
今の世の中はグローバル資本主義で、人材さえも
コモディティ化してしまう時代です。
そんな時代を生き抜くために必要なのはSNSで繋がっている
ような「共通項を持つ」人たちでしょうか。
「君に友だちはいらない」という衝撃的なタイトルですが、
共通的なものしかもたない「友だち」だけでなく、戦友とも
言える「仲間」を作ることの必要性、「仲間」を作るために
必要なことを著者の視点で記載されています。
掲載されている事例もストーリー立てられていて、
読みいってしまうものでした。
■武器としてのチーム
ビジネスをするために組まれるチームは、母体(会社、個人)に
とって武器である必要があります。
武器としてのチームは「少数精鋭」であることが多く、
アウトプットは「圧倒的完成度」を誇ります。
このようなチームは、馴れ合いだけの関係で集まった
メンバーでは構築できません。
「ある目的」が定義され、その目的を達成するために、
集まったメンバーであることが重要です。
■チームアプローチ
チームアプローチはマッキンゼーの組織作りの概念です。
その定義は、
「よいチーム」を継続的に、システムチックに何度でも
再現するために考え出された組織づくりの概念
です。
よいチームとは「まあまあ」よい成果ではなく、
「抜きんでた」成果をあげたチームであり、以下のような特徴があります。
- 少人数である
- メンバーが互いに補完的なスキルを有する
- 共通の目的とその達成に責任を持つ
- 問題解決のためのアプローチ方法を共有している
- メンバーの相互責任がある
このような特徴をもったチームは、前例や答えのないような
難しい問題を解決する事ができます。
➡通常の会社の組織で、このようなチームを組閣するのは正直難しいな、と思いました。
ある程度チームビルディングに権限があったとしても、常にベストな状態を作ることはできません。
ベストメンバーでなくても、ベストなチームにするのはリーダーシップやマネジメントの分野になるのでしょう。
■ラベリング
ラベリングとは、「人に評価・判断してもらうこと」を目的に、
私はこういう人間で、こんなことを企てています
ということが一目で伝わるように自分に貼るものです。
ラベリングは「業界軸」「会社軸」「競合軸」「自分軸」という4つの軸で考えます。
詳細な説明は本書を参照していただくとして、ポイントとしては
「世の中にどのような貢献をしたいか」がわかることです。
■編集後記
私は通常生活していく上で、「友だち」は必要だと思っています。
しかし、ビジネスを行っていく上で必要なのは本書で
記載されているような「圧倒的な成果を出せる」仲間です。
※ 異なるバックボーンを持つ人との関わりはものすごく刺激になりますから
仲間を集めるため、仲間とビジネスをするために今の自分は
何をするべきか、改めて考えさせられました。
コメント
[…] 君に友だちはいらない 瀧本 &#… […]