科学的な睡眠コントロール
4時間半熟睡法
フォレスト出版 2009-06-19 |
忙しいビジネスパーソンは時間がありません。
仕事、自己啓発、プライベート。
やりたいことは沢山あるが、それを全部やる時間がない。
私もそんな悩めるビジネスパーソンの一人です。
時間を捻出するために、時間術の本を読んだりして
どのように効率的に時間を過ごすかを考えています。
本書は、人生の3分の1を占める『睡眠時間』に関して、
睡眠の専門医がそのコントロール法を指南してくれる一冊です。
■適正な睡眠時間
睡眠中には、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」が90分周期で
繰り返し行われている事はとても有名です。
その2つの違いは、以下の通りです。
【レム睡眠(浅い眠り)】
夢を見る
役割:心のメンテナンスが主
【ノンレム睡眠(深い眠り)】
夢を見ない
役割:体や脳の休憩、体の成長
⇒この2つがあるのは、知っていましたが、
役割の違いは初めて知りました。
90分周期という事で、世に出ているいろいろな本で、
「3時間睡眠」が提唱されています。
しかし、フロリダ大学の実験によって3時間睡眠では、
「視覚関連に支障が出る」
ことがわかりました。
では、睡眠の効果を得られる睡眠時間はどれくらいなのでしょう?
これも睡眠業界ではわかっていることで、
作業効率を低下させないまま、
ムリなく睡眠を短縮できるのは6時間である
だそうです。
しかし、毎日6時間の睡眠を定常的に確保するのは難しいです。
■4時間半『熟睡』法
ここのパートはネタばれの部分があるので、詳細は本書で。
簡単に障りだけ紹介すると、
平日は4時間半の睡眠時間で乗り切り、週末にそれをリカバリする
ということです。
具体的な時間などは本書をご覧ください。
■睡眠の基礎知識
質の良い睡眠をするためには、睡眠に関する知識は欠かせません。
本書では、睡眠に関する様々な基礎知識が紹介されています。
その中からいつくか紹介します。
【体温が下がると眠くなる】
人の体は体温が下がると眠くなります。
体温を下げる役割をしているのが、「手足」です。
「手足」は体の他の部分に比べて、外気に触れやすい箇所です。
なので、「手足」に血液を通り、循環される体温が下がっていきます。
つまり、「手足」はラジエータのような役割をしているのです。
【仮眠のすすめ】
15分の仮眠をとることは、疲労感や眠気の回復には有効です。
なぜ、15分かというと、15分以上寝てしまうと、
深い眠りに突入してしまうからです。
⇒私もこの15分仮眠は実践しています。
自分の経験からもとても有効なものだと思います。
ただ、15分以上寝たい欲求に負けない事が条件ですが。。。
なお、基礎知識のパートには睡眠の「コアタイム」に
関する記載もあります。
これも本書の肝など思うので、割愛します。
■感想
私の今年の抱負の一つに「睡眠管理」があります。
その方向性を示してくれる一冊でした。
内容も研究や実験結果をもとに専門家である著者が
書かれており、わかりやすく腑に落ちるものでした。
本エントリーでは割愛しましたが、
睡眠の質を高めるテクニック
睡眠グッツ
も紹介もされており、すぐに実践できるものです。
■編集後記
今年の年末年始は慌ただしく終わってしまいました。
休み気分にどっぷり浸かってしまうよりは、
このくらいのほうが普段の生活に戻りやすくてよいです。
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コメント
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