2010年実行計画書
明日、会社がなくなっても、自分の名前で勝負できますか?
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 2009-12-14 |
本書のタイトルを見たときに「ドキッ」っとしました。
「明日、自分がつとめている会社がなくなる」
今の世の中、ありえないことではありません。
会社がなくならなくても、リストラされる可能性だってあります。
『個人ブランド』という概念は昔からありますが、
2010年という年は、その重要性が注目される「元年」になるかもしれません。
本書は、個人における「ブランディング」「マーケティング」を
どのように構築していくのかという実行計画書です。
会社員として働いていて、かつ 漠然とした不安をもっている方に
是非読んでもらいたい一冊です。
■志
ブランディングをしていくために、まず必要なのは『志』です。
なぜ志が必要なのでしょう。
それは、
「志は究極の差別化戦略」
だからです。
志という信念をもつことで、集中したフロー状態を作る事ができ、
行動を駆り立てます。
⇒自分の志はなんだろうと考てみました。
仕事においての志は「システム開発を楽しくする」ことです。
プロジェクトファシリテーションにも関係していますが、
IT業界の現場は世間的にいわれている通り、かなり疲弊しています。
そんな状態を改善していく事が、今の私の志です。
■ストーリー
ストーリーの大切さについては、著者の他の著書でも書かれています。
自分を物語の主人公にすることで、他の人の感情に訴える事ができます。
感情を刺激し、共感を得られる事がブランディングにつながります。
本書では、主人公になりきるために日々の生活、仕事をカメラで
とられている事を意識するとあります。
個人的には、理想の自分が客観的に自分を見ている事を
よく想像しています。
その時々の行動や言動は理想の自分が見たらどう思うだろうか?
どんな言葉をかけてくるだろうか?
そんな一種の妄想をしています。
これは自分を見つめるという意味だととてもよいのでお勧めです。
■ブランディング
ブランディングに関しても、本書では詳しく言及されています。
その中で、いくつかヒットしたものを紹介します。
【スタイルの模索】
仕事をしていく上で、人とは違うスタイルを模索していく。
模索していく中で、自分の強みを発揮できるポジショニングで
勝負する。
【作業を楽しむ】
どんな仕事でも楽しむ事を『考える』ことを忘れてはいけない。
どんなにつまらない作業でもそれをどのように面白いものに
するのかを考えることで楽しめる。
⇒先日テレビで鰹節作りをしている中国人実習生の言葉を
思い出しました。
彼女らは、鰹の骨をとる作業を「楽しい」といっていました。
外から見ると、立ち続けの単純作業でとても楽しいものには
見えませんでしたので、その言葉はとても印象的でした。
【ビジネス書以外を読む】
ビジネス書以外を読むというのは、ビジネス書に
依存しすぎないという事です。
はやりのビジネススキル/ノウハウを追いかけ続けても
ブランディングにはプラスにはなりません。
⇒非常に耳が痛いです orz
先日アソシエの特集に「大人の教養&マナー」がありました。
ここで紹介されているビジネス書以外の書籍を少しずつ
読むようにしていこうと思います。
日経ビジネス Associe (アソシエ) 2010年 2/2号 [雑誌]
日経BP出版センター 2010-01-04 |
■感想
様々な事を感じさせてくれる一冊でした。
本書を読んで、
自分というものをきちんと定義できているのか?
という問いに答えられない自分がいることに気づきました。
私は、今年社会人になって10年目を迎えます。
この10年で自分がやってきたこと、できなかったこと、
これから10年でやりたいこと、などをしっかり自分と
対話しながら決めていきます。
・・・感想というより、ちょっとした決意表明ですね。。。
■マインドマップ by XMind
■編集後記
本書内で紹介されていたアップルのスティーブ・ジョブズの
Stay hungry, stay foolish
という言葉とても印象的でした。
ジョブズのスタンフォード大学での講演はとても有名です。
その講演の中にはジョブスが通ってきた道の途中で得られた
金言が沢山あります。
私はこの講演ときちんと聞いた事がなかったので、
YouTubeで見てみようと思います。
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