明日、会社がなくなっても、自分の名前で勝負できますか? 川上徹也著

2010年実行計画書


明日、会社がなくなっても、自分の名前で勝負できますか? 明日、会社がなくなっても、自分の名前で勝負できますか?

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本書のタイトルを見たときに「ドキッ」っとしました。

 「明日、自分がつとめている会社がなくなる」

今の世の中、ありえないことではありません。

会社がなくならなくても、リストラされる可能性だってあります。

 

『個人ブランド』という概念は昔からありますが、

2010年という年は、その重要性が注目される「元年」になるかもしれません。

 

本書は、個人における「ブランディング」「マーケティング」を

どのように構築していくのかという実行計画書です。

 

会社員として働いていて、かつ 漠然とした不安をもっている方に

是非読んでもらいたい一冊です。

 

■志

 ブランディングをしていくために、まず必要なのは『志』です。

 なぜ志が必要なのでしょう。

 それは、

  「志は究極の差別化戦略」

 だからです。

 

 志という信念をもつことで、集中したフロー状態を作る事ができ、

 行動を駆り立てます。

 ⇒自分の志はなんだろうと考てみました。

  仕事においての志は「システム開発を楽しくする」ことです。

  プロジェクトファシリテーションにも関係していますが、

  IT業界の現場は世間的にいわれている通り、かなり疲弊しています。

  そんな状態を改善していく事が、今の私の志です。

 

■ストーリー

 ストーリーの大切さについては、著者の他の著書でも書かれています。

 自分を物語の主人公にすることで、他の人の感情に訴える事ができます。

 感情を刺激し、共感を得られる事がブランディングにつながります。

 

 本書では、主人公になりきるために日々の生活、仕事をカメラで

 とられている事を意識するとあります。

 

 個人的には、理想の自分が客観的に自分を見ている事を

 よく想像しています。

 

 その時々の行動や言動は理想の自分が見たらどう思うだろうか?

 どんな言葉をかけてくるだろうか?

 

 そんな一種の妄想をしています。

 これは自分を見つめるという意味だととてもよいのでお勧めです。

 

■ブランディング

 ブランディングに関しても、本書では詳しく言及されています。

 その中で、いくつかヒットしたものを紹介します。

 【スタイルの模索】

  仕事をしていく上で、人とは違うスタイルを模索していく。

  模索していく中で、自分の強みを発揮できるポジショニングで

  勝負する。

 

 【作業を楽しむ】

  どんな仕事でも楽しむ事を『考える』ことを忘れてはいけない。

  どんなにつまらない作業でもそれをどのように面白いものに

  するのかを考えることで楽しめる。

 

  ⇒先日テレビで鰹節作りをしている中国人実習生の言葉を

   思い出しました。

   彼女らは、鰹の骨をとる作業を「楽しい」といっていました。

   外から見ると、立ち続けの単純作業でとても楽しいものには

   見えませんでしたので、その言葉はとても印象的でした。

 

 【ビジネス書以外を読む】

  ビジネス書以外を読むというのは、ビジネス書に

  依存しすぎないという事です。

  はやりのビジネススキル/ノウハウを追いかけ続けても

  ブランディングにはプラスにはなりません。

  ⇒非常に耳が痛いです orz

 

  先日アソシエの特集に「大人の教養&マナー」がありました。

  ここで紹介されているビジネス書以外の書籍を少しずつ

  読むようにしていこうと思います。

  日経ビジネス Associe (アソシエ) 2010年 2/2号 [雑誌] 日経ビジネス Associe (アソシエ) 2010年 2/2号 [雑誌]

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■感想

 様々な事を感じさせてくれる一冊でした。

 本書を読んで、

  自分というものをきちんと定義できているのか?

 という問いに答えられない自分がいることに気づきました。

 

 私は、今年社会人になって10年目を迎えます。

 この10年で自分がやってきたこと、できなかったこと、

 これから10年でやりたいこと、などをしっかり自分と

 対話しながら決めていきます。

 

 ・・・感想というより、ちょっとした決意表明ですね。。。

 

■マインドマップ by XMind

 

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■編集後記

 本書内で紹介されていたアップルのスティーブ・ジョブズの

  Stay hungry, stay foolish

 という言葉とても印象的でした。

 ジョブズのスタンフォード大学での講演はとても有名です。

 その講演の中にはジョブスが通ってきた道の途中で得られた

 金言が沢山あります。

 私はこの講演ときちんと聞いた事がなかったので、

 YouTubeで見てみようと思います。

 

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