個々人の力を最大限に発揮させる
ザ・ファシリテーター 森 時彦 ダイヤモンド社 2004-11-12 |
「ファシリテーション」という言葉をご存知だろうか?
「コーチング」や「リーダーシップ」とは別物である。
著者の言葉を引用するとファシリテーションとは
「人と人とのインタラクション(相互作用)を活発にし、
創造的なアウトプットを引き出すもの」
である。
いつまで経っても結論がでない会議などで何時間も拘束される、
チームの目標をブレインストーミングしようとなったときに
さっぱり内容が詰めれない、などの経験が皆さんにもあるかと思う。
そんなときに結論への道しるべを示す役割をするのが、
ファシリテーションである。
ファシリテーションには、議論中内容がループしそうになったり、
批判合戦にようになったときに使える「道具箱」がある。
これらを使うことにより、会議を円滑にまわすことが可能になる。
本書は、一人の女性管理者が年上ばかりの部署のトップになるところ
からスタートし、どのようにこの部署をまとめていくかが小説仕立てで
書かれている。
随所にファシリテーション技術が盛り込まれており、
ファシリテーションの勘所がよくわかる。
例えば、業績目標などを決める会議では、どうしても議論内容が
内へ内へと進んでしまう。そんなときは一度あらゆる制約なしの
状態を考え、議論を発散させる。その後発散したものを収束させる。
これには「マインドマップ」が使われる。
ファシリテーションを身に付けることによりビジネス時間の有効活用が
効果的にできそうだ。
☆グダグダ会議にさよなら
☆ファシリテーションの勘所
お薦め度:★★★★★
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