心理学を活用して、効果的にビジネスをしよう!
すぐやる人に変わる 心理学フレームワーク 佐々木 正悟 実業之日本社 2015-02-13 |
「心理学をビジネスに活かす」というと営業マンが商品を販売する際の
コミュニケーション術や行動経済学のようなマーケティング関連に
活用するイメージをする方が多いかと思います。
(実際私は不勉強であったため、そのようなイメージを持っていました)
本書ではコミュニケーションだけではなく、心理学を利用して、
チーミング、自己モチベーション管理など効果的/効率的にビジネスを
するためのTipsが78項目紹介されています。
このエントリーでは個人的に刺さった物を抜粋して紹介します。
■認知心理学
認知心理学とは、知覚、記憶、言語、思考、学習などの認知の
機能の解明を目指した心理学の一分野です
このような定義を見ると、何がビジネスに活かせるのか?と
思ってしまいますが、主に自分自身のコントロールに活かせます。
<割引曲線(Hyperbolic Dsicouting)>
人は「期限が先」の作業よりも「期限が直前」の作業を
優先してしまいます。その理由は結果がすぐに見えないから。
これを知っていれば、1つの事項を細かく切って一週間単位で
効果がわかるようにすれば、やる気が継続できます。
■産業心理学
産業心理学はチームで仕事をする上で必要なことを教えてくれます。
チーム構成を検討する、タスクを割当てる、コミュニケーションをとる、
といったことをやる際に活用できます。
<社会的手抜き(Socail Loafing)>
社会的手抜きとは「人数が増えるほど生産性は下がる」というものです。
一人一人の生産性を最大限にすることでチームとしての
成果を上げようと思ったら、適正な人数でチームを構成する
必要があります。研究結果によると5名を超えると生産性は下がるそうです。
<フット・イン・ザ・ドア(Foot-In-The-Door)>
人は大きな要求を1度に受けるよりも、小さい要請を段階的に
受ける方が受け入れる可能性はあがります。
これも心理的な障壁の問題かと思われます。
なので、お願いをするときは少しずつするのがいいでしょう。
程度の問題はあるかと思いますが、テクニックの1つとして
覚えておいて損はないと思います。
■経営心理学
経営心理学は営業やお客様との折衝時に知っていると効果があるものがあります。
<価格の力(The Phychology of Price>
価格を決める時は一般的にはコストを意識した積み上げを
する事が多いと思います。人は価格を見たときに、そのものの
価値を判断します。そのため、あまりに安売りしてしまうと
価値が低い物と判断されます。
「価格はメッセージである」この一部を意識して、
プライシングをすると売れなかった物も売れるようになります。
<返報性(Reciprocation)>
人は先に恩恵をもらうと、それを返そうという心理が働きます。
この心理状態を理解しておくと、「まず与える」という
行動をするべき、ということがわかります。
■編集後記
本書を読んでチーミングへの応用ができるな、と思いました。
- 1チームは5人まで
- タスクは細かくする
- 期限は一週間を基本に
- 実験⇔フィードバックサイクル(レトロスペクティブ)
こんな感じの事はすぐにでもできそうです。
また、関連書籍として「影響力の武器」の再読が必要だな、と感じました。
以前読んだ時とは仕事上の立場も違うため、違う物が得られるような気がします。
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