本質に集中するということは、断捨離
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする | |
グレッグ・マキューン 高橋 璃子
かんき出版 2014-11-19 |
ビジネスに携わっている人間は職種に関わらず、常に忙しいです。
特に昨今はビジネスの形態が複雑化していること、それに伴い、
やる事が多種多様化していることが原因だと考えられます。
本書は、そんな
「やることが沢山あって、身動きがとれないビジネスパーソン」
に対して、やるべきことを絞り込みエネルギーを集中し、成果を上げる
ための考え方・行動を示してくれる一冊です。
担当者から少し偉くなって、日々大小様々なタスクに追われている方にお勧めです。
■思い込みを捨てる
やるべき(と思っている)ことが沢山あると人は、それをすべてやろうとします。
上司から依頼された事、同僚から頼まれた事、顧客からの無茶ぶりなど、
その種類は様々ですが、とりあえず全部にとりかかり、そしてすべてが中途半端になります。
このような状況に陥ってしまう原因は以下のような
思い込みがあると本書では主張されています。
・やらなくては
・どれも大事
・全部できる
上記思い込みを捨てる事で、自分が持つエネルギーを本質的なことに集中投下する事ができます。
■エッセンシャルな考え方・行動
エッセンシャル思考は大きく『考え方』と『行動』にわかれます。
<考え方>
より少なく、より良く
<行動>
やることを計画的に減らす
普段の思考や行動にこの2つを適用していくとエッセンシャル思考が
身に付いていきます。
■正しく「減らす」
エッセンシャル思考を実践する第一歩はやることを減らすという事です。
ではどうやって減らすのでしょうか?
まず重要になるのは「選択」です。
人からの頼まれ事をそのまま受け入れるということは、
受け取る側は「選択」していません。「選択」を人に委ねている状態になります。
この状況を打開するためには、
・決定的な重要な事に絞り込む
・トレードオフを意識する
・大多数は不要というマインドを持つ
ということを知り、『自分で選び取る』ことをします。
■見極める
やるべき事は減らしても減らしてもどんどん増えていきます。
そこで増えていくやることを取捨選択する必要があります。
その見極めをするためには『厳しい基準』が必要になります。
この『基準』は自分で決め、自分で判断するために使います。
基準決めのポイントは以下のようなものです。(詳細は本書参照)
・90点ルール
・絶対にYesでなければ、No
見極める事はエネルギーが必要です。
作成した自分基準はこのエネルギーを省力化でき、ノイズの排除に役立ちます。
■編集後記
本書は個人に対するアプローチで構成されていますが、
私個人としては最終章に書いてある
「エッセンシャル思考のリーダー」
の記載がとても為になしました。
チームは個人よりも大きな成果を上げる事ができます。
リーダーが良い方向性を示すことが大事だと再認識しました。
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