『継続』のメカニズムを知る!
そろそろ本気で継続力をモノにする! 大橋 悦夫 日本能率協会マネジメント 出版情報事業 2007-08-23 |
誰にでもやりたいこと、やり続けたいことはあると思います。
そして、それ以外に現在無意識に続けられていることがある人もいるでしょう?
本書では、続けることを楽しむために必要なこと、乗り越えなければならないこと
が書かれています。しかも、続けたいことタイプ別分析がされているため、
自分が続けたいものへの適用がしやすい内容になっています。
■継続力とそのゴール設定
継続力とは、習慣を土台にしその上に成り立つものと定義しています。
そして、習慣の定義は
ある行動を無意識に継続して行うようになること
と定義しています。
継続力の向上は、この『習慣』を身につけることを第1ステップとしますが、
『習慣化』をゴールとして設定するのはNGです。
なぜなら、無意識に行うことが習慣なので、「これを習慣にしよう!」と意識してしまうと
本来の定義から離れてしまうからです。
では、何をゴールにすればよいのか?
それは、『行き着く先の自分』です。
未来の自分を現在からの延長上に置くことで、その道筋をつなぐやるべきことが見えてきます。
習慣化の定義とゴール設定の部分は非常に参考になりました。
自分がどうなるために、何をするべきなのか、この定義が自身の中にないと、
効率的な行動は難しいのだなとつくづく思いました。
■継続力の敵=感情フィルター
継続力の土台となる習慣化。
私も含め、イヤというほど知っていること・・・『習慣化は難しい』。
では、なぜ難しいのか?
本書では、感情フィルターとして以下の3つをあげています。
1.例外(=例外魔人)
「今日はXXだから・・・」「昨日XXだったから・・・」といって、自分に言い訳をして
例外を作ってしまうこと。
2.不安(=不安小僧)
「こんなに続けてるのにうまくいかなかったらどうする」と不安が大きくなること。
自分の中にある弱気が、自分自身のやる気を削いでいきます。
3.スランプ(=スランプ仙人)
続けていてもすぐに結果に結びつくものではありません。
そんな状態になったときに、揺さぶりをかけてくるのがスランプです。
感情フィルターで登場する3人はすべて自分の内面にいます。
この3人に打ち勝つためには、どうすればよいか?
次のタイプ別継続力にそのヒントがあります。
■タイプ別継続力
本書では、継続したいものの内容により、「続ける系」「ためる系」「マスター系」と
3つの分類がされています。
それぞれの特徴および感情フィルター攻略法が書かれています。
【続ける系】
まずは、続ける系。
これに分類されるのは、「早起き」や「筋トレ」など。
行動を拡張することを目的としていて、『気付いたらやっている』ことが最終系。
続ける系には阻害要因として例外魔人がいます。なにかと言い訳(例外)をつけて、
やらない日を作ってしまう。
この要因を攻略するには、ハードルを低く設定して、できるだけ続けられる状況を
つくることです。
【ためる系】
次にためる系。
これに分類されるのが、ダイエットやブログなどで、
続けることで効果が量で測ることができるものが当てはまります。
これに該当するものを続けるときは、他の行動を抑制する必要があります。
そのため、欲求不満になってしまい、不安小僧が囁いてきます。
不安小僧を攻略するためには、増えていく(減っていく)ことを楽しむことです。
楽しむために、効果をグラフ化やカレンダーへの印などで見える化することが
攻略法として考えられます。
【マスター系】
最後はマスター系。
マスター系は続ける系、ためる系の上位にくるもの。
最終目標は文字通りマスターすること。
英会話や資格試験、プログラミング言語習得がこれにあたります。
これに該当するものは、目標を見失わないことが大事です。
目標が行動の中心にないと、スランプ仙人にやられてしまいます。
マスター系を習慣化するには、覚悟を決めて始めることが重要です。
■まとめ
単に『継続化』『習慣化』といっても、やりたいことによってタイプがあるんだと
本書は語っています。
自分がやりたいことがどれに当てはまるのかを良く考えて、まず対峙することが
大事なんだな~と思いました。
今、私が習慣化したいものをこのタイプに当てはめたら、すべてのタイプのものが
ありました。欲張りですかね。。。。
☆続ける系⇒気楽に
☆ためる系⇒楽しく
☆マスター系⇒覚悟を決めて
■編集後記
今の自分は完全に感情フィルターにやられています。。。
はやく攻略せねば。。。
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