簡単だけど、すごく良くなる77のルール デザイン力の基本 ウジトモコ著

書評

デザインはセンスや感性でなく、ロジックで決める

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デザインと聞くと、センスがいい人が優れた感性で決めていて、自分ではどうにもならないものだというイメージがありました。
ビジネスシーンにおいても、作成する資料やプレゼンテーションなどでもこのデザインというものが必要になってきます。周りにいるデザインが上手な人を見ると、どういう思考や基準で決めているのかを知りたくなることが多々あります。

本書ではそんな私のような悩めるビジネスパーソンに救いの手を差し伸べる一冊です。
著者であるウジトモコさんは戦略デザインコンサルタントであり、視覚マーケティングの提唱者でもあります。

全体の構図、色選び、使用するフォントなどを決めるための基準を明確に示してくれているため、今後の資料作成にかなり活用できます。

資料が見にくいとか、色を使いすぎて、目がチカチカすると言われる方には必読です。

デザインのAISAS

残念なデザインというのは具体的にどのようなものなのか、それを集めて分類すると以下のような共通点が存在したと本書には記載されています。

・見えない、読めない
・さえない、映えない
・信頼性がない、うさんくさい
・存在感がない、記憶に残らない
・シェアする気にもならない

消費者モデルを表すマーケティング用語にAISAS(Attention/Interest/Search/Action/Share)というものがありますが、それになぞらえて著者はデザインのAISASを以下のような定義を示しています。

・Accessibility(見やすさ、よみやすさ)
・Impression(印象・映え)
・Sincerity(信頼性・誠実さ)
・Uniqueness(ユニークである、独自性)
・Share(共感・共生・共創力)

この定義がデザインの良し悪しを決める指標になります。つまり、この5つのポイントを押さえれば、少なくとも残念なデザインにならないということです。

適切なフォントを選ぶ

世の中には色々なフォントが存在します。しかし、本書でのルールは明確です。

ビジネスシーンでは、見やすさ、読みやすさという点で、書体は「明朝体」か「ゴシック体」を使うのが基本です。
(中略)
また、面白いフォントや変わったフォントを理由なく使うことはコミュニケーションの幅を狭めることと同義であり、おすすめできません。

全然知らなかったのですが、フォントに「UD」とついているものは「ユニバーサル・デザイン」で視認性に優れたものだそうです。

また、英文表記には日本語のフォントを利用するのではなく、欧文フォント(サンセリフ)を利用するのがいい、というのも今まで全く意識できていないことでした。
下のキャプチャの下段がサンセリフなのですが、確かに英字が綺麗に見えます。

色選びは王道の3色

一つの資料の中でたくさんの色を使ってしまうと、ゴチャゴチャした印象を与えてしまいます。
そこで本書では、王道の3色選びというのを提唱しています。

「王道の3色選び」とは、①地色(紙色・地色)+②文字色(特別な事情がなければ黒、あるいは濃いグレー)+③ポイント色(差し色・アクセント)の3色で構成する方法です。

この基本色をきめてしまって、これ以外は使わない、というシンプルなものです。
もちろん、資料作成する上で他の色が必要になってくるかもしれませんが、基本色が決まっていれば、それに近しい色を使うこことで、統一感の取れたデザインにすることができます。

この色のルールはグラフなどを表現する時にも使えます。
無闇にいろんな色でグラフを表現するのでなく、地色をベースにして、強調したい箇所はポイント色を利用する、というだけでも断然見やすいグラフになります。

全体的な感想

タイトルにある通り本書ではデザインに関する77つのルールが記載されています。
本エントリーでは割愛しましたが、本書の前半(第1章、第2章)ではデザインを始める前に決めるべき大事なポイントが書かれており、こちらも是非ご覧ください。

本書では、「なぜ、こうするとわかりやすくなるのか」という基準が示されているため、私のような頭の硬い人間でも理解しやすくなっています。デザインと聞いて身構えることなく、読むことができます。

編集後記

以前、ウジさんのセミナーに参加したことがあるのですが、そこでもデザインに関して多くのも学びがありました。ニューヨークやオランダの街のデザインの話などは大変勉強になりました。
日本の地方創生などにも役立つのではないか?とも思いました。

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