記録⇒分析⇒成長
大事なことはすべて記録しなさい
ダイヤモンド社 2009-11-13 |
自分が今日、どのようなことを感じたか、どのようなことに
時間を使ったのか。
それを知らないと自分の行動の改善はできません。
この本はその第一歩となる『記録』に特化した本です。
著者の鹿田さんの実体験から記録をすることの大切さ、
その際のポイントなどが紹介されています。
自分を客観視したい方にお勧めです。
■記録が必要な理由
人は記録よりも記憶に頼りがちです。
人間の記憶というのは曖昧で、あとから思い出そうとするものは、
なかなかでてこなかったり、一定のバイアスがかかることがあります。
「人は忘れる生き物である」
この辺は、エビングハウスの忘却曲線にある通りです。
記録はその瞬間の自分のスナップショットであり、とても大事な情報です。
『思考』『時間の使い方』などその時々の『自分』を
あとから見つめることができる方法が『記録』なのです。
■記録の5つのルール
記録というのは、ただ単に闇雲につければいいというものでは
ありません。残したものを上手に活用する必要があるのです。
本書では、記録をするにあたって著者の経験から導きだされた
5つのルールが紹介されています。
【大事】
大事なことはすべて記録する
【時系列】
日付と時間を書く&整理・分類しない
【シンプル】
「箇条書き」&「単語」(キーワード)で書く
【1×1】
1つのページに、1つのコンテンツ
【読み返す】
1日5分、記録を読み返す
このルールは見てわかる通り非常にシンプルです。
シンプルなだけに継続しやすい。この辺がポイントなのかもしれません。
個人的には、「読み返す」というルールが一番重要だと
思います。というのは、自分ができていないから。。。
記録という形でせっかく残したのに、それをふりかえらないと
効果は半減してしまいます。
毎日のふりかえり。重要です。
■記録を使ったインプット
本書では、効果的に記録するための道具の紹介や
状況にそった道具の使い分けが紹介されています。
その中で肝だと思ったのは、次の一言。
「記録できない状況」は絶対にさけたい
『記憶』に頼らず、記録を残すということが徹底されています。
また、自分だけのオリジナル教科書=「Bノート」というものも
紹介されています。
Bは3つのBの頭文字で構成されているのですが、
3つ目は私のようなアラサーには「にやっ」っとしてしまうものです。
■記録を使った読書
書評ブロガーであるだけあって、鹿田さんの読書法は
アウトプットを前提とした読み方です。
しかも、インプット法としてもとても効果的。
【PREP法】
記録を利用した読書のフレームワークとして紹介されているのが、
PREP法です。
P:Point(ポイント)
R:Reason(理由)
E:Episode(エピソード)/Example(たとえ話)
P:Point(ポイント)
文章構造からこの部分を読み取ることができれば、
効果的な読書が可能です。
■感想
記録の大切さ、活かし方がわかりやすくまとまった一冊でした。
著者の経験がもとになっているため、すぐでも実践可能な
メソッドが沢山紹介されています。
今回紹介したもの以外にも、記録を使った時間術や
コミュニケーション術なども本書には紹介されています。
■自分と記録
自分は仕事をしている時間はGoogleCalendarを利用して、
何にどのくらい時間がかかったか、を記録しています。
この記録付けは結構前からやっているのですが、その後の
分析につなげられていません。
これができていないため、その次にある『改善』ができて
いないです。
これは来年の課題です。あとは、+αでプライベート時間も
この流れに乗っけていきたいと思っています。
ただし、プライベート時間はオフラインのことが多いので、
GoogleCalendarでなく、手帳やノートなどを使っています。
本書で紹介されているモレスキンのカイエがいい感じなので、
さっそく購入してようと思います。
■マインドマップ
■編集後記
個人名刺を作って、一年くらい経ちます。
名刺にはブログのQRコードをつけているにもかかわらず、
最近までモバイル対応していませんでした。。。
ようやく対応したので、モバイルでも見れるようになりました。
色々とハマったことがあったので、それは別のエントリーで。
コメント
長谷川さん
本を読んでくださり、またご丁寧に感想ありがとうございます。こうして丁寧に書いてくださるととても嬉しいです!ありがとうございます。
少しでも参考になる部分があれば幸いです。
マインドマップキレイですよね、これ、ソフト名とか今度教えてください!
これからも楽しみにしています!
鹿田さん、コメントありがとうございます。
鹿田さんを見習って、記録を通じて成長できるように
頑張ります。
あと、マインドマップはXMindというソフトを利用しています。
この本のようにとにかく記録するというのは、
わかっていても、なかなか難しいですね。
特に日常生活では実践できていません。
本については、メルマガを書いているので、
これがメモになっています。
マインドマップを作られているようで、
これは素晴らしいですね。