使える弁証法 田坂広志著

よく見ると懐かしいものばかり


使える 弁証法 使える 弁証法
田坂 広志

東洋経済新報社 2005-11-25
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弁証法?聞いたことないな。
私を含め「弁証法」という言葉を聴いたことがない人は
たくさんいると思います。
「弁証法」とはドイツの哲学者ヘーゲルの思想です。
「哲学なんてビジネスと関係ない古いものだよね?」
私もこの本を読むまではそう思ってました。
シンクタンクで活躍している田坂さんが本の題材として
あげてるくらいだから関係ないはずもないだろう、と思いながら
この本を読み進めていきました。
すると「なるほど!」と思うことがたくさん書いてありました。


弁証法を知り、使うとどのようなことがわかるかというと、
現在流行っているものがいつ頃消滅し、次に
どのようなものが流行っていくのか、といったことが
予見しやすくになります。
「そんなことできるわけない」と思うかもしれませんが、
この本に書いてある事例は非常に説得力があるもので
私も引き込まれてしまいました。
「物事は螺旋階段のように発展していく」
つまり、今あるものが一旦消滅した場合、次にちょっと
すごくなって復活するというものです。
コミュニケーション手段を例にとると、
昔は手紙によるやり取りが普通でした。
それが電話が流行ることで、手紙を書くことが少なくなりました。
しかし、インターネットが普及することで電子メールが普及しました。
手紙がちょっとすごくなって復活したということです。
ドックイヤー、マウスイヤーなどと言われている現代では
このような発展が目に見える形で現れてくる。
というのが著者の主張です。
時代の流れを面白くつかめそうです。


☆ ちょっとすごくなる懐かしいもの
☆ 矛盾マネジメント
お薦め度:★★★★+予見力


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弁証法

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