原則主義へのパラダイムシフト
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7つの習慣―成功には原則があった! Stephen R. Covey 川西 茂 キングベアー出版 1996-12 |
人と話をするときには、どうしても自分の引出しの中でしか内容を理解することができない。
それは本当の意味で、その人の話を理解しているとはいえない。
話の合意点にお互いに妥協点を見出して、しぶしぶ合意する。
そんな経験をいままで、山のようにしてきた。
この本では、応急処置的手法である個人主義をやめ、
私的成功⇒公的成功を達成するための原則主義へ
パラダイムシフト(思考転換)をするための7つの習慣が述べられている。
個人主義では人との間に問題が起きた場合、原因は相手にあり、
解決策は自分が提案したもの以外ありえず、相手を打ち負かし、
その提案を飲ませることで解決するものであり、根本的問題な解決にならない。
(ちょっと言い過ぎのような気もしますが)
根本的問題の解決には原則主義が必要である。
原則主義は私的成功⇒公的成功の順に実行する。
私的成功とは、物事に反応的にならないように「主体性」を身に付け、
自分の行動目的をはっきりさせるため、ミッションステートメントを明確にし、
自己を管理し目的を達成すること。
公的成功とは、人との関係をWin-Winにするように努め、
相手の気持ちになってコミュニケーションを行い、協力して最適解を導く。
この本にかかれていることは目から鱗のことばかりだった。
小手先のコミュニケーション術とはレベルが違うと感じた。
今まで自分がしてきたことを反省し、相手との相互理解を深めることで
さまざまな利点がもたらされるだろう。
「人とのコミュニケーションに自信がない」という人にお勧め。
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