「攻めの派遣」という選択
派遣社員のためのリスク管理と上手な働き方―これだけは知っておきたい! (DO BOOKS) 小岩 広宣 同文館出版 2009-05-12 |
著者より献本御礼
去年のリーマンショックから、日本では「派遣社員」に
ついての話題がメディアを賑わすことが多くなりました。
そこで、取り上げられる内容はほぼ100%ネガティブな内容で、
「派遣社員はつらいな・・・」というイメージを持つような
物ばかりです。
本書は、自身も派遣社員の経験をもち、
現在は人材派遣専門の社会保険労務士をしている著者が
派遣社員として働くためのマインドや
知っておくべき法律などを例を交えながら説明しています。
本日からアマゾンキャンペーンも行っています。
詳細は後述します。
■派遣社員のイメージ
今の時代は、「派遣切り」に代表されるように、
派遣社員に対してネガティブなイメージが広がっています。
しかし、派遣社員として働くことのメリッドや知っておくべき
最低限の知識をもっていれば、やりがいを持ちながら働くことができます。
→私は派遣社員として働いたことはありません。
なので、世間一般同様、派遣社員に対してネガティブな
イメージをもっていました。
ただし、本書を読むまでは。
派遣という働き方にメリッドがないとすれば、
ここまで様々な業界に浸透するとはなかったでしょう。
■派遣のメリッド
それでは、派遣での働き方のメリッドとは何でしょうか。
それは、「フリーランス感覚」を身につけることができる
ということです。
<フリーランス感覚>
派遣は基本的に期間限定である企業にて働きます。
「即戦力」として期待されている部分も大きく、責任の重さや
決断力が求められ、フリーランス的な感覚で働くことができます。
→多くの職場で働く経験というのは、正社員として働いている
人たちよりも多く積むことができますね。
ビジネスパーソンとしての経験値はあがりそうです。
■派遣社員のトラブル3つのパターン
派遣社員が遭遇するトラブルは大きく分けて
3つのパターンがあります。
・「派遣元」労使トラブル型
・「派遣先」現場トラブル型
・「コンプライアンス」遵守トラブル型
トラブルに遭遇した際に果敢に立ち向かうためには、
「自分の意見の根拠」をしっかり持つことです。
本書では、トラブルに立ち向かうために必要な
法律知識や「トラブル解決実践編」として、
実際のシチュエーションを交えながら解説が書かれています。
■必要なマインド
派遣という働き方は自由度が高い反面、デメリッドもあります。
派遣社員として働き、次のステップへ進むために
もっておくべきマインドは「将来の自分をイメージする」ことです。
「今」のみを見ていると、キャリア形成という視点が
欠落してしまい、不本意な結末が想定されてしまいます。
■感想
派遣社員の実情というのは、メディアを通じてでしか
知りませんでした。
しかし、本書を読んで派遣社員もマインドをしっかり
もってやっていれば、メリッドも多い働き方なんだな、
と知ることができました。
また、本書に出てきた法律知識は、普通の企業に勤めている
方も知っておいた方がいい内容が多かったです。
<アマゾンキャンペーン>
5月14、15日のアマゾンキャンペーンでは、
6点の豪華特典があるそうです。
⇒ http://www.bookcampaign.com/koiwahironori/
■編集後記
派遣社員とは違う部類に入りますが、
「フリーエージェント社会の到来」が読みたくなりました。
フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか Daniel H. Pink 池村 千秋 ダイヤモンド社 2002-04 |
コメント