ロジカルシンキング・リーディング 大石 哲之著

問題解決型読書術


ロジカルシンキング・リーディング ロジカルシンキング・リーディング

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大石哲之様より献本御礼(紹介が遅くなってすみません)

読書術の書籍は沢山あります。

その中でも、ここまで『仕事で成果を出す』ために特化した

読書法を紹介したものはないです。

短い時間でのアウトプットを求められるコンサルタントという

職業の方がどのように効率的なインプットをしているのか。

その中身が本書には詰まっています。

インプットとアウトプットのバランスが悪くインプット偏重に

なってしまっている方(私?)にお勧めです。

■ロジカルシンキング・リーディング

 ロジカルシンキング・リーディングとはまさにビジネスパーソンの

 ための読書術といえます。

 というのも、ロジカルシンキング・リーディングは

 『仕事で成果を生むための読書術』

 だからです。

 仕事で抱えている課題を読書を通じて如何に効率的に解決していくか、

 ということに特化しています。

 「課題を解決する」=「アウトプット」のためのインプット法ですね。

 

■ステップ

 ロジカルシンキング・リーディングを実践するためのステップは

 以下の5つです。

  1.全体俯瞰

  2.選択と集中

  3.仮説検証

  4.実践

 これらのステップについて具体的に紹介します。


■全体俯瞰

 全体俯瞰の目的は、書籍を通じて解決したい問題や課題が

 全体のどこに潜んでいるかのあたりをつけるためです。

 全体を俯瞰するためには、一定のフレームワークで問題を

 見渡す能力があるとよりあたりがつけやすいです。

 問題や課題の位置を知り、『目的を曖昧にしない』ことが

 その後のステップに繋がっていきます。


■選択と集中

 全体が俯瞰できたところで次は「選択と集中」です。

 問題がありそうな箇所が見えてきても、1つに絞りきれず、

 「全体を底上げ」しようとしてはダメです。

 問題を1つに絞り、そこに対する対象書籍を選択し書籍から

 インプットする必要があるのです。

 絞り込む際のポイントは、

  ・分解する

  ・掘り下げる

  ・今の仕事にフォーカスしているか

 です。

 1つに絞り込むと知識に凸凹ができてしまいそうですが、

 それは気にしないでよいのです。

 このステップを繰り返しいくことで自然と埋まっていきます。

 ⇒この割り切りは、なかなか難しいですね。

  どうしても「全体を底上げ」したい欲求と「他を知らない不安感」に

  かられてしまいます。

  一度この方式を試した人でないと、その解はないでしょうね。


■仮説検証

 ここからは読書をするときのポイントです。

 問題を解決するために書籍に向き合うわけですが、

 漠然と受け身の姿勢で読書をしていては、

 アウトプットに繋がる読書はできません。

 対象領域に対して、自分なりの仮説を立てて、それを検証するつもりで

 読書を行います。

 その仮説が間違っていたら、修正すればよいのです。

 仮説を立てることのメリットは、「読書の目的」がはっきりすることです。

 ⇒仮説を立てて読むという手法はとても有用だと思います。

  ただ、1冊の書籍では仮説検証にはならないので、同じ分野の書籍を

  数冊読む必要があります。

  本書でも選書の章でこのことを述べてます。

  (本エントリーでは取り上げませんが。。。)

 考えながらの読書はインプットの質が違ってきます。

 著者が主張と書籍に書かれていることを「事実」「解釈」「アクション」に

 分解し、読む勧めていくことで自分が立てた仮説の検証を行います。

 ⇒自分の経験からするとビジネス本に書かれていることは著者の

  バックグラウンドが大きく影響されています。

  そのため書籍によって180度違う主張がされていることがあります。

  なので、自分の仮説(軸)をしっかり持つことが大事なのかなと。

  仮説(軸)があると、同じ意見に納得し、違う意見も単に

  批判するだけではなくなります。

  一方、技術本は「事実」「データ」がメインなので、

 「自分の仮説は違う」ということはとてもわかりやすいです。

 

■実践

 書籍からインプットしたことを元にいよいよ実践(アウトプット)です。

 アプトプットする際のポイントは、「PDCAサイクルをまわす」ことです。

 このサイクルを繰り返し行うことで、効率的なアウトプットができます。

 PCDAサイクルは何も読書が完了してからする必要はありません。

 読書の途中でも、できるものはどんどん実践にうつしていきます。

 その後、また読書に戻るとアウトプットを受けての

 インプットになるため、インプットとアウトプットを同時に

 行ってることになります。

■感想

 ポイントだけ抜粋しました。

 本書には紹介した内容以外にも「選書方法」なども書かれています。

 この辺りはマインドマップを参照ください。

 本書の集中と選択の部分で、「大風呂敷を広げない」というものが

 あります。これは対象領域を広げすぎてはいけないということです。

 本書を読みながら洗い出した私の問題領域は、

 【プロジェクトマネジメント系】

  ・PMBOKの活用

  ・効果的なチームマネージメント

  ・プロジェクトの定量分析および評価方法

 【アーキテクト系】

  ・設計手法の活用(DOA/OOA/SOA/クラウド)

  ・開発プロセスの再学習

  ・ネットワーク/DB/セキュリティ基礎知識の習得

 【業務系】

  ・業界構造の把握

  ・一般業務(事務)知識の習得

  ・法律動向

 【ビジネススキル】

  ・コミュニケーション(NLPなど)

  ・プレゼン手法の習得

  ・自己管理(行動管理)の改善

 といった感じで、まったく絞れていません orz

 もっと掘り下げが必要ですね。

 

■マインドマップ


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■編集後記

 セミナーで何度がご一緒されていただいた

 五十嵐 順子(いがじゅん)さんが今度出版されます。

 いがじゅんさん出版おめでとうございます。

 

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