成果を感じてもらうためにするべきこと
【リーダー・上司の】「最高のチーム」をつくるシンプルな仕掛け – やる気に火をつけ行動する集団に変える47の秘訣 黒岩 禅 こう書房 2009-06-08 |
ミリオン・スマイル窪田様より献本御礼
チームを率いたり、部下を持つ立場になるとまずやることは
チームビルディングです。
チームビルディングは『チーム』としての成果に
直結するため、とても大切な作業になります。
しかし、今までプレイヤーとして実績を残してきた人は
どうしても『自分基準』で物事を考えたり、他の人に
その基準を押し付けてしまいがちです。
本書は、TSUTAYAでマネジメントを実践している
著者が自身の失敗も含めた経験から学んだチームビルディングの
ノウハウを公開しています。
6/8,9でアマゾンキャンペーンも行っています。
■北風マネジメントと太陽マネジメント
上司が部下に『これをやれ!』と指示をしているだけでは、
部下はどんなにいい成果を出しても、満足しません。
成果を出しても、『いわれたことをやっただけ』という
『やらされ感』しか残らないからです。
これが、北風マネジメントです。
教育により育てた「いい人材」がいつのまにか
「自分にとって都合のよい人材」になってしまっています。
これに対して、部下自身またはチームの成果が
モチベーションに繋がるマネジメントが『太陽マネジメント』です。
『太陽マネジメント』の実践こそがチームビルディングの
ポイントになります。
北風から太陽へかわるのは、自身の負担も大きいです。
著者はこの切り替えを無理に行おうとして体調を崩し、
会社を退いた経験を持ちます。
スタイルを変えるということは、それだけ大変だということです。
■8つのポイント
『太陽マネジメント』を実践するために、本書では、
8つのポイントがまとめられています。
1.関心をもつ
2.話を聞く、伝える
3.価値観を合わせる
4.仕事を教える
5.失敗を活かす
6.結果を評価する
7.上司力を高める
8.夢を語る
この中で個人的に『なるほど!』と思った3つを紹介します。
■話を聞く、伝える
チームビルディングでは、コミュニケーションが非常に
重要になります。
コミュニケーションの難しいところは、お互いの思い込みや
立っている場所で、物事の捉え方が変わってきてしまうからです。
このようなことを防ぐための、考え方/行動が本書には、
まとめられています。
【伝わらないのは伝え方が悪いからと考える】
上司から部下への指示で、部下が誤った受け取り方を
してしまうことがよくあります。
そんな時、勘違いして受け取った部下を責めていては、
チームはまとまりません。
『何を伝えたか』が重要なのではなく、「何が伝わったか」が
重要なのです。
【円滑なホウ/レン/ソウには上司のアクションが必要】
報告、連絡、相談は部下がすることだ、と決めつけては
いけません。
上司が部下から、引き出すアクションをことが、
円滑なホウ/レン/ソウのポイントになります。
具体的なアクションに関しては、本書をご覧ください。
■仕事を教える
昔は、徒弟制度のように「盗め」的な教育が多かったです。
今はそのようなことも少なくなり、上司からの
指導や指示などで教育をしています。
しかし、この指導や指示が曖昧だと教育になりません。
上司は、『評論家』ではないのです。
『うまくやれ!』というのは、指示ではありません。
指導とは、具体的な行動にまで落とし込んで伝えてあげないと
上司としての役割を全うしてるとはいえません。
■結果を評価する
部下が出してくれた成果を正しく評価することも、
上司の大切な仕事の1つです。
人は相対的/絶対的の両方の軸で、評価を気にします。
出してくれた評価を明確な軸で評価することで
チームに活気ややる気につなげることができます。
【基準を明確にする】
評価の基準が明確になっていることの重要性は、
現在の評価に納得感を持たせるだけではありません。
評価基準が明確だと、
『あとどれくらい成果を出せばよい』
という未来を描くことができます。
この未来を見ることができるということが、
モチベーションアップに繋がります。
■感想
3〜4ページで1つのセンテンスが記載されていて、
非常に読みやすい本でした。
内容も著者の経験から導きだされたものであるため、
とても説得力のあるものでした。
本書に記載されていることを1つでも多く実践に
移していきたいです。
コメント
長谷川佳之さん
こんにちは、黒岩禅です。
この度は、『「最高のチーム」をつくるシンプルな仕掛け』をご紹介下さり感謝いたします。
ありがとうございます。
おかげさまで、
6月8日にはamazon総合ランキング3位(村上春樹さんの2冊に次いで!)
ビジネス書ランキングでは30時間以上も1位を獲得させていただきました。
成果を残せたことも嬉しいですが、こうやって応援をしていた抱けていることがとても嬉しいです。
ありがとうございます。
深謝。
黒岩さん、こんばんは!
コメントありがとうございます。
著者の方から直接コメントいただけるとは
光栄です。
これからもよろしくお願いします。