できる人になる3分間マネジメント 萩原 一平著

キャリアのイニシアティブを握る内外コミュニケーション実践編



できる人になる3分間マネジメント
できる人になる3分間マネジメント


萩原 一平

中経出版 2007-07-09
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『これからの時代は会社に依存してはいけない』

『汎用的なビジネススキルをつける必要がある』

など、終身雇用時代からの成果主義時代への変化をうけ、危機感を

促す言葉は沢山あります。

では、具体的にどのようなことをすればいいのでしょうか? 

本書で述べられているのは、その具体策の1つになるビジネススキルの

基礎である『コミュニケーション』に焦点を当てています。

NLP(神経言語プログラミング)を使用して

  • 自分との会話である内的コミュニケーション
  • 他人との会話である外的コミュニケーション

をどのように行うかという実践編です。

■内的コミュニケーション

自分との対話である内的コミュニケーションの目的は、

自分をコントロールすること(セルフコントロール)です。

  【アンカーリング】 

    『ポジティブ思考でいこう!』 という言葉がよく使われますが、

    どうしても落ち込んでしまったりすることがあります。

    そんなときはどうすればよいか? 

    そんなときはアンカーリングが有効です。

    アンカーリングとは条件反射のことです。つまり、ポジティブになれる

    状況を思い出し、それをトリガーにして気持ちを引き出すということです。

    思い出すときにもコツがあります。

    それは『5感』を使うということです。情景を思い出すだけでなく、その時

    聞いたこと感じだ事などを同時に思い出すと気持ちの引出しが容易になります。

  【ディソシエート】

    ディソシエートとは、客観視すること。

    会話をする際に主観的なスタンスでいると、どうしても感情的になってしまいます。

    建設的な議論をするためには、冷静なコミュニケーションが必要になります。

    そのための手法がディソシエートです。

    この技術を磨く方法としては、ひたすら実践です。

    鳥瞰的に「いま、ここ」を客観視することを常に意識することで磨かれていきます。

■目標設定

  自分自身の目標設定にもNLPのテクニックが利用できます。

  【心身論理レベル】 

    
まず考えるべきことは、立てる目標が自分の心身論理レベル

    
どのレベルに該当するかをチェックすることです。

    
心身論理レベルとは、影響度の高い順に

自己(アイデンティティ)   / \      

信念・価値観              /      \

能力                      /          \

行動                    /              \

環境                 /__________\

    
の5つに分かれています。(絵は微妙ですが、階層を意識してます)

    
立てる目標は自己や信念・価値観といった上位レベルに

    
あわせて設定する方が自分の納得ものになります。 

■外的コミュニケーション

  相手と会話するときに使えるNLPのテクニックについて書かれています。

  【ラポール】

 
  ラポールとは「関係」のことです。

 
  コミュニケーションをしやすい状況には、相手との関係を作ることから

 
  始めます。会話がしやすい状況とは、相手と波長を合わせるのが大切です。

 
  相手との呼吸や行動を合わせることで同調することができます。

  【観察】

 
  外的コミュニケーションにおいて、イニシアティブを握るためには

 
  相手のクセを見抜くことも必要になります。

 
  どういう反応をしたときは、Yesで、 Noのときはどういう反応をするのか。

 
  それを知るだけでも円滑で優位なコミュニケーションをすることができます。

 
  観察のポイントは眼球動作パターンなどがあります。

■コミュニケーションスキル向上のポイント

  コミュニケーションスキルを高めるためのベースは『Everybody is different』と

  いうことを意識することです。 

  日本人は「つうかあ」など、無意識レベルのコミュニケーションをとっていますが、

  基本はみんな違うことを考えている、違うスタンスでいるということを

  意識することが重要です。

  【地図を理解する】 

    自分のスタンスを示す、相手のスタンスを知るということは

    コミュニケーションにおいて大事なことです。

    そのためには、まず相手の地図を知り、自分の地図を伝えることです。

 【ファクト思考】

    事実をベースにした会話をすること。

    建設的なコミュニケーションをする際のポイントです。

    経験ベースのコミュニケーションでは視野が狭くなり、

    思い込みという壁もあるため、いいコミュニケーションはできません。

■感想

  NLPを使ったコミュニケーションの実践編という位置づけの本でした。

  著者が行ってきた内容がまとまっていて、大変参考になりました。

  この本に書いていることは、明日からでも実行できるないようです。

  私はまず自分を客観視することから入りたいと思います。

■編集後記

  コミュニケーション関連では、以下の雑誌を購入しました。


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コミュニケーションの達人といわれる人たちの話がとても参考になります。

いつもお世話になっているsmoothさんのブログも紹介されています。

 


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■関連エントリー

心の動きが手にとるようにわかるNLP理論 千葉 英介著 

コメント

  1. 長谷川さん、こんばんは。
    ご紹介ありがとうございます。
    というか、この本がイキナリ出てきてビックリでした(笑)。
    ぶっちゃけ、何で私のブログがコミュニケーションの本で(汗)。
    ところで長谷川さんが、最近意欲的に更新されているので、私も負けていられませんよ(汗)!

  2. smoothさん、こんばんは!
    コメントありがとうございます。
    >ところで長谷川さんが、最近意欲的に更新されているので、私も負けていられませんよ
    smoothさんにはかないません(汗
    最近、ようやくペースがつかめそうになってきました。
    これからも頑張ります。

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