30代から始める「頭」のいい勉強術 和田秀樹著

要は使いかた次第


30代から始める「頭」のいい勉強術 30代から始める「頭」のいい勉強術
和田 秀樹

三笠書房 2002-03
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学生時代は試験やレポート提出などの目的で勉強をする。
社会人になると始めは覚えなきゃいけないことが沢山あるし、
興味がある分野も沢山ある。だから勉強する。
その勢いが衰えてくるのが30代であり、
30代以降は「大人の勉強」をすることで効果的に学習できる。
それは・・・。というのが本書の趣旨です。


「年をとると、頭が悪くなる」
よく聴く言葉です。私も最近はたまに使います。
しかし、脳科学的にはこれは単なる「思い込み」らしいです。
著者は脳科学、認知心理学の専門家だけに説得力のある言葉です。
「脳細胞は減少していっているが、それは使ってない脳細胞で、
脳の贅肉を落としているだけ」

だそうです。
30代というより、社会人になると学生とは生活環境ががらりと
かわるため、勉強の仕方も変えなければなりません。
まず、必要なことは次の3つです。
1.人生を企画する力
2.知的快感を要求する力
3.思い込みを排除する意思
「人生を企画する力」
社会に出てからの勉強は長期戦になります。
そのためにはどのような知識を身に付け、それを自分の人生に
どのように生かすか?という「企画力」が問われます。
この「企画」を行わないと興味があり、勉強しても適切な
アウトプットをすることができません。
「知的快感を要求する力」
とにかく面白いと思うものを追求する。
勿論、1.と矛盾してはだめ。
「思い込みを排除する意思」
スランプに陥ったときに悪い考えを捨てる。
新しいものを学ぶときは「高原現象(※)」はつき物。
※学習の過程における一時的な停滞現象。
以上の3つをベースに限られた時間の中で、効果的に学習していく
「大人の勉強法」ノウハウが本書には書かれています。
ノウハウの中には「生産型読書」というものがありました。
「生産型」とはアウトプットを伴う読書のこと。
知識の蓄積の必要がない読書は「消費型」。
どちらが良い、悪いということではありません。
自分に有益な本の選び方、また合わなかったときの
「損切り」の考え方など。「ほ~」と思うことが結構ありましたが、
私は「貧乏性」なので中々実践は難しそうです。
「もう年かな~」と口にし始めた人にお勧め。


☆ 頭の良し悪しと年齢は関係ない
☆ 記憶の目的
お薦め度:★★★★☆+アウトプットを目的とした勉強


マインドマップ
今回はなし

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