プレゼンは「目線」で決まる 西脇 資哲著


効果的なプレゼンをするには、相手の目線を制す


プレゼンは「目線」で決まる―――No.1プレゼン講師の 人を動かす全77メソッド プレゼンは「目線」で決まる―――No.1プレゼン講師の 人を動かす全77メソッド
西脇 資哲

ダイヤモンド社 2015-06-19
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「相手の見ていないもの」について伝えても、99.9%理解されない
これが「伝える」の本質です。

本書の冒頭にある一節です。 非常に的を得ているものだと思います。
プレゼンを含むコミュニケーションにおいて、人が「見ているもの」は
その人の意識の大部分を占めます。

本書はプレゼンにおける「視線誘導」をどのように行うかを記載した一冊。
著者はマイクロソフトのエバンジェリストとして様々な場所でプレゼンを
実践しており、とても実用的な内容になっています。

プレゼンテーションを行う機会のあるすべてのビジネスパーソンにお勧めです。
 

■プレゼンの目的

プレゼンの目的でよく誤解されるのが、「プレゼンの目的=伝えること」ということです。
伝えることではなく、「相手を動かすこと」 が目的です。

「動かす」とはなにか。それは商品の購入や提案の承認、などがあげられます。
つまり、言いたいことをいっても「ふーん」で終わってしまっては、
プレゼントしては失敗ということです。

では、このようなプレゼンをするためには何をすればよいのでしょうか。
著者は以下のように述べています。

相手を動かすという成果にフォーカスした場合、プレゼンを決定づけるのは
「どう伝えるか」ではなく「何を伝えるか」です。
(中略)
「何を伝えるか」を明確にするというのは、言い換えれば、「そのプレゼンを通じて
相手にどんなアクションをとらせたいのか」をはっきりさせる
ということです。

どんなプレゼンをする場合でもこの目的をはっきりさせることが
プレゼンの正否をわけるということがわかります。  

 

■スライドで「目線」をリードする

プレゼンで使用するスライドは視線誘導の肝になる部分です。
「伝えたいこと」を「見てもらう」にはどのようなスライドがよいか、
本書で紹介されているTipsをいくつか紹介します。

【1スライド1ワード】
 1枚のスライドに複数のワードをいれると「読む」作業が発生してしまいます。
 単語はシンプルにまとめ、重複を避けることでわかりやすくなります。

【空白を作る】
 スライド内の伝えたいことの周りにあえて空白を作ることで視線を誘導できます。
 空白ができてしまうと、どうしても「埋めなくては」という気持ちになりますが、
 戦略的に空白を利用することで、メッセージが伝わりやすくなります。

【タイトルの主語は伝えたい相手】
 スライドのタイトルは「自分が伝えたいこと」ではなく、「相手に起こしてほしいアクション」に
 します。ポイントは「動詞を入れる」ということです。
 「XXXシステムのご提案」よりも「XXXシステムで業務フローを改善する」としたほうが
 相手の立場に立った内容に見えます。

  

■シナリオで「目線」をリードする

シナリオはプレゼンを成功させるための重要なファクターです。
どのような順序で話をするのか、話のストーリーはどのようにするのか、様々な要素があります。
本書では、色々なTipsが記載されているのですが、個人的にとても目から鱗だったものを1つ紹介します。
それは「序盤で聞き手の期待に応える」ということです。

話を聞きにきている人は動機があって聞きにきています。
そのため、その人の期待(聞きたいこと、知りたいこと)を一番始めに伝えることで、
その先の姿勢を変えることができます。

 

■全体的な感想

プレゼンテーションだけでなく、コミュニケーション全般に応用できる内容が
書かれた一冊でした。
スライドだけでなく、ホワイトボードやちょっとした紙に書いて
会話をするときなどにも使えるTipsがたくさん詰まっています。

限られた時間の中でのコミュニケーションは今の時代様々な場面で必要になります。
エレベーターピッチのテクニックもそうですが、本書のような伝え方の能力が
ビジネスパーソンには多く求められていくのだと感じました。

    


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