2009年6月 4日

竹中式マトリクス勉強法 竹中平蔵著

勉強という投資の方向性


竹中式マトリクス勉強法 竹中式マトリクス勉強法
竹中 平蔵

幻冬舎 2008-10
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不安定な経済状況の影響で自己啓発としての勉強をする

ビジネスパーソンが増えています。

アフターファイブや休日に学校に行ったりして、

知識を蓄えようと努力をしている人が多くなってきています。

勉強して知識を増やしていくことはその人の付加価値を

高めることになるため、とても望ましいことです。

しかし、時間は無限にはありません

限られた時間の中で何を勉強するのかという視点が大事になります。

本書は、竹中さんが『勉強』という漠然としたものを

4つの事象によりマトリクスとして定義し、

それぞれの事象における効果的な勉強法を示しています。

勉強しているけど、このままでいいのか不安』という方にお勧めです。
 

■2つの方向性

 人にとって、勉強には2つの方向性があります。

 それは、

  ・人生を戦い抜く武器としての勉強

   金融工学やマネジメントなどライバルに勝つための武器としての勉強

  ・人間力を鍛えるための勉強

   古典や文学、音楽などの教養を身につけるための勉強

 が、あります。

 

 →少し前に読んだ大前研一さんの本では、最近の国際社会では

  古典などの教養よりYouTubeなどで得られた最新情報が

  話題にあがることが多いらしいです。

  個人的にはそれでも、古典や歴史などを学ぶ価値は高いと思います。

■2つの到達点

 勉強をする上では到達点の考え方も重要です。

 到達点も2つの到達点があります。

 それは、

  ・天井のある勉強

   資格試験などの終わりがある勉強

  ・天井のない勉強

   コミュニケーションやマネジメントなど、特定の試験が

   ない上に学習する材料が無尽蔵にある勉強

 の2つです。

 

 →私が所属しているIT業界は天井のないものが多いです。

  日々新しい技術的な要素が増えていき、概念を学ぶだけでも

  お腹いっぱいですorz

 

■2×2マトリクス

 『2つの方向性』『2つの到達点』でのマトリクスを作成します。

 作成されたマトリクスが本書でのベースになる軸になります。

 

 本書では、4事象を次のように定義(命名)しています。

 ・武器×天井あり=記憶勉強

 ・武器×天井なし=仕事勉強

 ・人間力×天井あり=趣味勉強

 ・人間力×天井なし=人生勉強

 

 普段使われる『勉強』『記憶勉強』のことをさしていることが多いです。

 『勉強が苦手』という人は、『記憶勉強』が苦手という

 パターンが多いです。

 

 この4つの勉強に優劣はありません。

 大事なのは、『自分の立ち位置』『偏らないこと』です。

 

 『自分の立ち位置』とは、自分の現状を客観的に把握し、

 どの勉強が足りないのか、何を埋める必要があるのかを

 知るということです。マトリクス上に自分を配置してみることで

 それが見えてきます。

 

 『偏らないこと』とは、4つのどれかをずっと勉強してても

 成果には繋がらないということです。

 記憶勉強ばかりをしても、人間力がそなわっていなければ、

 頭でっかちで使いづらい人になってしまいます。

 

 →私の周りにいる勉強が苦手という人は、『趣味勉強』に偏りが

  ある人が多い気がします。

 

■勉強法9つの極意

 勉強を続けるためには努力が必要になります。

 継続力を身につけるための9つの極意が述べられています。

 1.常に目標を2つ持て

 2.逆算して計画せよ

 3.何事も基本がすべて

 4.よきライバルをもて

 5.メモを持ち歩け

 6.時間は作るもの

 7.人と群れるな

 8.自分のためにカネを使え

 9.よく寝よ

 

 この中で特に大事だと思った3つ取り上げます。

 【常に目標を2つ持て】

  2つとは短期目標と長期目標です。

  なぜ2つ必要かというと、短期だけだと目先のことだけに

  とらわれてしまい、長期だけだと夢ばかり追いかけてしまうからです。

  

  この2つをバランスよく常に意識することで、

  勉強の方向性を見失わないですみます。

 

  →長期目標は『ビジョン』とも言い換えられそうです。

   個人のビジョンがキチンと定義できていると、

   軸足をしっかり保つことができます。

 

 【人と群れるな】

  これは一匹狼になれという意味ではありません。

  付き合う人を選びなさいということです。

  自分の知的好奇心を刺激してくれる人を選び、

  そういう人たちとふれあうことが自分を高めることに繋がります。

 

  ただし、そういう人たちと触れ合うためには、

  自分自身もステージアップするために日々努力が必要です。

 

  書籍の中では、『バカは何人寄ってもバカである』という

  フレーズがあります。

  厳しいフレーズですが、納得できます。

 

 【自分のためにカネを使え】

  自己投資の重要性を述べています。

  人にお金を出してもらって、何かをするよりも

  身銭を切って学んだ方が吸収しようとする気持ちが変わってきます。

 

■感想

 今回は、書籍の前半部分のみを取り上げました。

 後半部分は『記憶法』『英語』『経済学』などに

 関する極意も書かれています。

 

 前半部分のみを取り上げたのは、

 マトリクスの定義とその活かし方が一番重要だと感じたからです。

 これを把握しているのとそうでないのとでは、

 貴重な時間を使った『投資』に対するリターンがまったく

 違ってくるのではないかと思います。

 

 まずは、自分の立ち位置を確認するところからスタートします。

 

■編集後記

 また、沢山本を買い込んでしまいました。

 気がついたら未読がこんなに。。。

■マインドマップ create by XMind

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