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2007年09月25日

すごい「実行力」 石田 淳著

結果を出すには行動(プロセス)が大事



すごい「実行力」すごい「実行力」
石田 淳

三笠書房 2007-06-20
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行動科学マネジメント」でお馴染みの石田さんの著書。

同じ事をしていても「できる人」「できない人」に分類されてしまうのは、
なぜでしょう?

それは『行動の反応率』の違いです。

できる人は、『want to行動』をとっているのに対し、
できない人は『have to行動』をとっています。
この差が人のモチベーションに繋がり、反応率に違いが
でてくるのです。

本書では、「行動科学マネジメント」を利用した『実行力』
完結に書かれており、明日からでもすぐ実行に移せる内容になっています。

   

モチベーションを高く保つ『実行力』を身につけるには
どうしたらよいでしょうか?

本書では、そのポイントは以下の3つにあると書かれています。

①行動の動機付け条件を作る。
②行動を測定する。
③行動を妨げるものを排除する。
(本書より引用)

■動機付け
 『動機付け条件と目的は違う』
  行動には動機付けが必要です。
  人が何かを行動に移す場合、必ずといっていいほどそこには
  動機付けがあります。

  「空腹を満たしたいから食事を取る」
  「部屋をキレイにしたいから掃除をする」

  これらはそれぞれの動機付けにより、行動をした例です。

  ビジネスパーソンの方は、この動機付けと目的を取り違えている
  場合が多いです。

  例えば、
   「仕事を効率的にこなしたい」
  というのは、動機付けでしょうか。

  これはあくまで目標(目的)であって、
  行動に直結する動機付けではありません。

  行動に直結する動機付けとは、例えば
   タスクを正しく管理したい
    ⇒メモ帳を持ち歩き、発生毎に書き留める
    ⇒書き留めたものを昼と夕方に見直す
    ⇒その中から優先順位付けを行い、やることとやらないことを振り分ける

  といったように、行動に直結するものでなければ、
  モチベーションにはつながりません。

 『ニードとメリット』
  行動に直結する動機付けのポイントは「ニード(必要性」と「メリット(利点)」の2つです。

  人が行動をするときは無意識ながらこの2つを軸に
  行動しています。

  続けたいけど続けられない行動はニードとメリットを
  満たす動機付けが足らないということ、
  逆に、やめたいのにやめられてないのはニードと
  メリットが強い動機を持った行動のため、やめられないのです。

 『意図的な動機付け』
  本書の中で、意図的にニードとメリットを強化する簡単な
  方法がいつくか紹介されています。

  【実行力カレンダー】
   ある行動ができた日にはカレンダーに印をつけます。
   カレンダーは部屋の見えるところに常に置いておく。
   そうすることで、自分の実行結果を「見える」形に
   することができます。

   これは私もやったことがありますが、かなり効果的です。

   決まった回数の筋トレをやった日の日付には○をつける、
   というルールのもと筋トレを始めました。
   やっていくうちに、
    「カレンダーに○をつけるためにやる」
   と気が乗らない日も続けることができました。

  【実行力カード】
   実行したことをポイントカードのような形でつけておく。
   実行力カレンダーと似ていますが、同じような効果が期待されます。

   ○○ポイントたまったら、欲しいものを買ってもいい、といった
   ルールをはじめから決めておくのも効果的です。

   実行力カードを使用する場合の注意点は、
   ハードルを高くしないことです。

   ポイントをつけるハードルを高くしてしまうと、ポイントがたまらず
   だんだんやるのが、嫌になってしまいます。

■測定
 『ビジュアル化』
  測定には、グラフが一番分りやすいです。

  測定結果が数値のままだと、なんとなく減った・増えたが一目で
  わかりづらく、効果が確認しづらいからです。

 『何を測定するのか』
  測定するときのポイントはどの行動を測定するかです。

  測定して行動自体は増えているのに、結果につながらない、
  そのようなことに落ちいらないためにも、重要なポイントです。

  測定するポイントは

  ・それは結果につながる行動か?
  ・継続に必要な行動か?

  の2つです。

■ライバル行動を減らす
 増やしたい行動・もしくは減らしたい行動をターゲット行動といいます。
 それを妨げる行動をライバル行動といいます。

 ターゲット行動を自分が望む形にするためには、
 それを妨げるターゲット行動を減らす必要があります。

 例えば、『早起きをする』という行動を増やす場合の、
 ライバル行動は『夜更かし』です。

 では、このライバル行動を減らすにはどのように
 すればよいでしょうか?

 『夜更かし』のメリットが「みたいTV番組が深夜にある」だった場合、
 それをリアルタイムでみるのでなく、録画してみるようにします。

 このようにライバル行動の動機付けを探し、
 減らすことでターゲット行動を増減することが可能になります。

■まとめ
 人が行動を起こすことを科学的な見解のもと、どのようにすれば、
 自分が望む実行に移せるのか?ということが分りやすく書かれた一冊でした。

 本書の最後のようにでてくる『失敗の正当化』という言葉が
 とても印象的でした。
 「XXだから仕方がない」と自分に言い訳していては、
 いつまでたっても行動を変えることはできません。

 「自分はどうしたいのか?」
 という自分との対話の重要性を改めて感じました。


☆結果につながる行動
☆言語化
☆行動の見える化

お薦め度:★★★★★+仕組みによる実行



編集後記
「動機付けにより人は行動する」

この「動機」の部分の認識が今まで間違っていたことが
本書を読んでよくわかりました。

これは自分に対してだけでなく、後輩などにものを
教えるときにもとても大事なエッセンスだと感じました。



■トラックバックさせていただいたサイト
【行動科学】『すごい「実行力」』石田 淳@マインドマップ的読書感想文さん
人生が変わる3日間●すごい「実行力」@フォトリーディング@Luckyになる読書道さん
すごい「実行力」をフォトリーディング@マインドマップ1年生 plusフォトリーディング!さん

2007年09月18日

レバレッジ・シンキング 本田 直之著

力を注ぐところを意識することで成果は何倍にもなる



レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術
本田 直之

東洋経済新報社 2007-06-29
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仕事や自己啓発を一生懸命やっているのに
なぜか成果につながらない。そんな思いをしている人は
結構いるのではないでしょうか?

その一方で、周りから見ると余裕があるのに人より成果を
あげている人もいます。

この違いはなんでしょうか?

本書は、「レバレッジ・リーディング」の著者である本田さんの
仕事術が詰まった一冊です。

本田さんの効率的な仕事術は必見です。

   

本書では、自己投資を『労力』『時間』『知識』『人脈』の4つに
集中し、"Doing more with less"(少ない労力と時間で大きな成果を獲得する)
ためのエッセンスが紹介されています。

まず、成果をあげるためのポイントやビジネスパーソンが陥りがちな
状況が書かれており、その後各自己投資方法のポイントが書かれています。

■レバレッジへの意識
 『トレーニング不足のビジネスパーソン』
  ビジネスの世界は常に変化しています。
  その中で仕事をしているビジネスパーソンも常に変化を求められています。
 
  最近の統計で、ホワイトカラー労働者とスポーツ選手との対比を行うと
  スポーツ選手は
   トレーニング:試合=80:20
  であるのに対し、 
  ビジネスパーソンは
   自己投資:仕事=1:99
  だそうです。

  この統計結果から
   『自己投資の割合を少し増やせば、周りから頭1つ抜け出せる』
  ことが見えます。

 『意識が自己資産を加速度的に増やす』
  自己投資の重要性は誰でもわかっていることだと思います。

  では、効果的に自己資産(パーソナルキャピタル)を増やしていくためにどのように
  したらよいのでしょう?

  ポイントは本書のタイトルにもなっているレバレッジという考え方です。
  レバレッジとは、てこの原理のことです。
  てこの原理のように、支点をしっかり定め、そこに力を注ぐことで、
  通常の何倍もの成果を出す、ということがポイントになります。

  レバレッジの重要ポイントなる支点が先にあげた『労力』『時間』『知識』『人脈』です。

 『パーソナルキャピタルとマインドのバランス』
  成果を上げるために必要なものはパーソナルキャピタルとマインドです。
  そちらも重要な要素ですが、どちらかに偏ってもいけません。
 
  例えば、マインドを高めるためセミナーへ参加し、ビジネス書などを
  沢山読んでも、パーソナルキャピタルを増やす努力をしなければ、
  成果があがらず、そのうちマインドも下がってしまいます。

■労力のレバレッジ
 労力のレバレッジでは、どうしたら少ない労力で成果を上げることが
 できるか、ということが書かれています。

 ポイントは
  ・仕組み化
  ・習慣化
 です。

 【仕組み化でやるべきことを自動化する】
  うまくいったことは単純なことであれば、次も同じ方法で
  うまくいきます。
  これを1回うまくいって、同じ状況になってときにもう一度
  同じプロセスを踏むのは結構無駄なことです。

  1度うまくいったことを仕組み化し、再度同じ状況になったとき、
  まったく同じ方法を適用できれば、少ない時間で作業を
  こなすことが可能になります。

  言われてみれば当たり前のことですが、できてない人が
  私を含め結構いるのではないでしょうか?

  『そういえば、前もこんな状況合ったよな?』
  と頭の中をめぐらせた経験は1度や2度はあると思います。

  仕組み化に使用できる簡単なツールは、
  マニュアル・フォーマット・チェックリスト
  の3点セットです。

  これらを使うことで、毎回必要なところにだけ、頭を使うことが
  可能になります。

  プログラムが組める人ならExcelマクロやWindowsバッチなども
  利用できると思います。

 【習慣化で体が勝手に動くようにする】
  どんなに大変なことでも『習慣』にしてしまえば、
  ストレスなく、続けることができます。

  ですが、いきなり大きなことを始めようとするのは大変です。
  例えば、「明日から朝5時に起きて、ビジネス書を1冊読む!」と
  頑張り始めても1週間くらいで無理がでてきます。

  『一日昼休みに15分読書に充てる』
  といった小さい習慣から始めることでストレスなく続けることが
  可能になります。

  『小さな習慣を続け、徐々に大きな習慣にする』
  習慣化の肝となる言葉だと思います。

■時間のレバレッジ
 万人に平等な時間。
 時間の使い方は多くのビジネスパーソンがもつ悩みの種ではないでしょうか?

 日々時間に追われ、自分の時間がない!

 こんな状況を改善するためのポイントは
 ・俯瞰逆算スケジュール 
 ・制限時間 
  の2つです。

 【そのタスクのゴールを意識する】
  タスクのゴールを意識し、スケジュールを俯瞰的に管理する。

  この最大の効果は
   『やることと、やらないことの見極めがつく』
  ことです。

  ゴールを意識しておかないと、今日・明日といった短期の
  スケジュール管理しかできず、割り込んできたタスクと
  いまやっているタスクとの優先順位がつけづらいです。

  例えば、今月末締め切りで、やりきるのに5日かかるタスクが
  あるとします。

  5日で終わるからといって、締め切り5日前から始めたら
  どうなるでしょう?

  途中で緊急の割り込みタスクが入ってきたり、
  作業時間の見積もりを誤っていてもう1日必要だったりした
  場合などに対処ができません。

  俯瞰的に作業を考えることで、自分のスケジュールでの
  優先順位を常に意識でき、上記リスクにも対処しやすくなります。

  本書の中で俯瞰逆算スケジュールに有用なツールにカレンダーが
  上げられています。

  卓上カレンダーなどは、一度に1ヶ月みることができ、
  自分の今の状況を把握するのにとても適しています。

 【制限時間を設け、密度の濃い時間の使い方をする】
  タスクをこなすのに、時間の区切りを設けないと、いつまでも
  ダラダラと作業をしてしまい、効率が良くありません。

  1日にかけるそのタスクの時間制限を設けることで、
  集中してその作業に取組むこともできます。

  しかも、時間制限があるため、やるべきこととやらなくていいことの
  見極めもできるようになります。

■知識のレバレッジ
 ビジネスパーソンに求められる知識とはどのようなものでしょうか?

 ビジネスパーソンは発明家ではないため、
  『ゼロから1を生み出す力』
 でなく、
  『1から100を生み出す力』
 が求められます。

 限られた時間の中で、上記力をつけるために効率的な方法の
 ポイントは
  ・前例に学ぶ
 です。

 【前例を学ぶ一番の教材はビジネス書】
   本田さんの著書である『レバレッジ・リーディング』にもビジネス書を
   読むことが書かれていますが、本書でも同様に書かれています。

   ビジネス書は著者が何年にもわたって蓄積してきた
   ノウハウがまとめられた知識の倉庫です。

   その人の実践してきたこと、考えてきたことが一冊の本という
   形でまとめられていることで、その本から著者と同様の体験を
   することができます。

   ビジネス書からの知識蓄積での一番のポイントは
    『実践に移すこと』
   です。
   本書の中でも、実践の大切さが述べられています。
   「考具―考えるための道具、持っていますか?」の加藤さんが
   一番いけないのは「読んでわかってやらないこと」といっていたのが、
   思い出されました。

■人脈のレバレッジ
 人脈のレバレッジでは、よい人脈の形成の仕方、人脈を
 作ることで自分をどう高めることができるかが書かれています。

 この章で一番印象的だったのが、『マインドの伝染』です。

 マインドの高い人たちが集まる中に身をおくことで、
 自分自身も高い意識をもつことができます。

 ただし、Giveのみを求めていてはいい人脈はつくれません。

 自分が何をTakeできるのか?

 自分のパーソナルブランドをつくり、Takeできるようになってこそ
 いい人脈を作ることができます。

■まとめ
 とても学ぶことが多い本でした。

 本田さんの本はどの書籍も実践の大切さを改めて
 感じさせてくれます。

 明日からでも実践できるものが満載です。

 また、本書の最後にあるおすすめブックリストは
 すべて読もうと思いました。



☆パーソナルキャピタルとマインドのバランス
☆習慣化でストレスレス
☆タスクのトリアージ

お薦め度:★★★★★+自己投資



編集後記
ようやく9月初投稿。8月は1回でした。

私にとって早急に習慣化しなければいけないのは、
ブログでのアウトプットかもしれません。。。



■関連エントリー
レバレッジ・リーディング 本田 直之著